ALONE TOGETHER!! UTMF100マイルの旅
UTMF - Ultra Trail Mt. Fuji。およそ100マイル、156kmの山の旅。
距離と同じくレポも長くなりそうですが、いってみます!
スタート~本栖湖までの129kmは、いつものトレラン仲間数人でグループで進む。誰かが抜けたら誰かが入ってきて、励まし合い引っ張り合い、序盤は楽しい旅。しかし自分を含め、みんな故障やケガが段々と悪化し走れる状態じゃなくなってくる。自分は左膝の故障が80km辺りからはじまる。いつの間にか膝は曲がらなくなり、一歩進むたびに激痛。でも誰もやめない。横で走る仲間の闘志に刺激され、自分もやめられなかった。これはきっとお互いそうだったんだろうな。それに、各エイドでは嫁をはじめ仲間たちがサポーター隊として待ってくれている。それが前へ進む大きな力になった。
三国山辺りでの寒さに耐え、須走でのミスコースや新五合目太郎坊での2日目幻想的な夜明けなどを経て、こどもの国からはSTY組も合流。たくさんの仲間に出会い、その度に励まし合い、元気をもらう。
西富士でどうしようもなくなった左膝をテーピングしてもらい、いよいよ天子山塊へ。約30km弱、悪路の中で耐え難いアップダウンが続く。既に走行距離100kmを越え2晩目に突入している身体には、この11時間は過酷過ぎた。まさに、天子(てんし)と書いて悪魔と読む地獄のパート。フラフラになり3回ほど山中で仮眠を試みたが、興奮のせいか眠れない。横で登ってる人にキン肉マンの似顔絵がどうとか言ったり、地面に字がいっぱい書いてあるように見えたり、だいぶ頭がおかしくなっていた。しかし、やはりここでも仲間たちと出会っては励まし合い、その度復活して先へ進む。最後の下りでは左膝に加え右膝もおかしくなり、よくわからないが富士山が爆発して大会どころか全てが終わりになればいいと本気で思った。それでもなんとか129km地点・本栖湖まで下る。
2晩目も明けようとしており、一睡もしていない身体は既に限界を超えていて、本栖湖では仮眠も考えた。しかし、力尽きて起き上がれなくなる不安があり、一か八かザックの整理と軽い食事だけしてスタートした。後から来るはずの仲間にお願いをする。「樹海で倒れて寝てたら起こして!死んでたら拝んで。」
ここからは仲間と離れ一人旅。ゴールまであと27km。時間的に歩いても完走は間違いないと思ったが、最後体力気力がなくなるまで全力を尽くそうと決め、故障で激痛が走る両足を「元気を出せ」と叩きながら、闇の樹海を駆け抜けた。幻覚をたくさん見た。それでも走り続けた。山も急な登り以外は走った。足和田山からゴールの河口湖大橋が見えたときは、思わず泣きながら叫んだ(何を叫んだかは覚えていない)。1か月前、元気な状態で試走したとき4時間半かかったのに、130km以上走ってボロボロの本番、この27kmを3時間40分で走り抜いた。幻覚を通り越して、全ての感覚が麻痺していたのだろうか。自分でも信じられなかった。
そして、チームの大きな旗を振りながら、GOAL。39時間53分。号泣。
日本のトレラン第一人者で大会実行委員長でもある鏑木さんがおっしゃっていた。「100kmと100マイルの世界は全く違う。」 あぁ、これが100マイルの世界か。また最高最悪にキツくて、気が狂う程に魅力的な世界を知ってしまったよ。
完走できたのは一緒に走った仲間のおかげ。そして各エイドで支えてくれたサポート部隊のおかげ。他にも山中で出会って声を掛けあった人たち一人でも欠けていたら、自分のゴールはなかった。2年半この大会開催に力を注いでくださった大会関係者や地元の皆さんにも心からお礼を言いたい。ほんと、全てに感謝。
そして、ALONE TOGETHER。一人だけど一人じゃない。みんながいるからがんばれる。100マイルは、まさにそんな、最高に魅力的な世界だった。写真は最後の仲間がゴールする瞬間。ALONEがTOGETHERになる瞬間。涙がボロボロ流れた。トレラン、100マイル、最高!
ただ、自分の物語はこれで終わらない。8/31~9/2、UTMB - Ultra Trail du Mont-Branc。フランス、イタリア、スイス3か国にまたがる、100マイルの壮大な山の旅。また心が燃え上がってくる。旅はまだまだ続く。
次は一緒に走る仲間はグッと減るけど、ALONE TOGETHERを胸に、完走を目指す。
ありがとう富士山!











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